口呼吸を防いで睡眠の質を向上させる日常生活の方法
口呼吸は悪いってよく聞くけど、具体的に何がダメなの?
寝ている間のことなのに改善方法があるの?
こんな症状がないですか?
- 口臭がする
- いびきをかく
- 口の中が粘つく
- ほうれい線が深い
- 起床時に喉が痛む
- 起床時に口が乾いてる
- 起床時に不快感がある
- 風邪を引きやすいタイプだ
上記に複数当てはまるあなたは、はっきり言ってしまうと睡眠時の質が悪いです。
本記事を読むことで、これらの症状を改善し、日常生活のパフォーマンスを向上させることができます。では、さっそくいきましょう。
口呼吸は睡眠の質にどう影響するのか?
そもそも人間は鼻呼吸が基本です。鼻から喉は鼻腔といって、いわば高性能のマスクになっています。
鼻腔には繊毛のついた粘膜細胞があり、ここで外から入った空気を温めたり湿度を持たせたり、ゴミや化学物質、細菌、ウイルスを取り除いています。
なので、外からの空気が口から直接入ってしまうと風邪を引きやすくなります。
また、口呼吸は口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少するため、自浄作用や殺菌効果が低下し、虫歯・歯周病・口臭の原因になります。
さらに、鼻腔は脳を包んでいる頭蓋の底部と接しているため、外からの空気によって脳の底部の血管を通る血液が冷やされるという、冷却器としての機能も持ち合わせると言われています。したがって、この冷却器が機能しないと、頭がスッキリしない、ボーッとしてしまうなどの集中力の低下を招きます。
こういった口呼吸の害が睡眠時に及ぶと、舌が後方に落ち込みやすいため、十分な酸素が行き渡らず、夜中に目が覚める、疲れが取れない。口の中の不快感で寝苦しい、寝起きの不快感があるなど、先ほど挙げたチェックリストの症状が表れます。
そして最も恐ろしいのは、口呼吸は睡眠時の舌の位置が後方になるため、気道を塞ぎやすく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を引き起こすことです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、突然死に繋がる心疾患の原因にもなると言われており、健常者に比べ心疾患の死亡率が2.6倍に跳ね上がります。
口呼吸の害は他に、体内の二酸化炭素濃度のバランスを崩すため、パニック発作のきっかけになると言われています。また、筋肉で出来ている気管や血管の広さは、二酸化炭素濃度の影響を受けるため、循環器疾患のリスクが高まるとも言われています。
口呼吸を改善し睡眠の質をあげることで得られる美容効果
口呼吸による睡眠から鼻呼吸による睡眠に改善することができれば、風邪を引きにくくなる、虫歯・歯周病・口臭を防ぐなどのメリットがあります。
さらに、鼻呼吸によるメリットはそれだけに留まらず、嬉しい美容効果も期待出来ます。それは下記の2つです。
1つ目は、小顔効果が期待出来ることです。
えっ?小顔効果?鼻呼吸で寝るだけで?
そうなんです。鼻呼吸になるだけで嬉しい事が沢山あるよ。
口の周りには口輪筋という筋肉があり、口呼吸をしているとその筋肉が衰えてしまいます。また、口呼吸では呼吸が浅く、肺が広がらないため、姿勢が悪くなり筋力の低下をもたらします。そのため、たるみやすくなってしまうのです。したがって、鼻呼吸に変えることによって、口輪筋を鍛えたるみを予防することができ、寝ている間に小顔を作る事ができるのです。
2つ目は、代謝がUPすることによる、ダイエット効果です。
口呼吸から鼻呼吸に変わると、体の隅々まで酸素が供給され、リンパの流れや血流が良くなり、代謝がUPし、むくみにくい体になります。また、酸素で脂肪を燃やすため、酸素が行き渡ると脂肪を燃焼しやすい体になるため、鼻呼吸に変えて寝ているだけで、痩せやすい体へと変化させる事ができるんです。
口呼吸を鼻呼吸に改善する方法を学んで睡眠の質をあげよう
方法は下記の3つあります。
- あいうべ体操
- 舌回し、舌出し体操
- テープを使った方法
口呼吸になってしまう人は、口輪筋や舌の筋肉が衰えています。それを鍛えるために、あいうべ体操というものがあります。
『あ〜、い〜、う〜、べ〜』と口や舌を大きく動かします。声は出す必要はありません。一日30回やりましょう。一ヶ月くらいで効果が出てきます。実際にこれを実践した小学校では、その年のインフルエンザ罹患率が減少しました。
2つめの口輪筋や舌の筋肉を鍛える方法は、舌回し、舌出し体操です。
舌回しは、舌先を前歯と唇の間に入れ、時計回りと反時計回りにそれぞれ20秒〜30ずつゆっくりと回します。それを2〜3セット行ってください。
舌出しは、舌をただ思いっきり出し、10秒キープしてください。それを2〜3セット行ってください。
3つめはテープを使った方法です。使用するテープは、専用の物も売られていますが、実際、安いマスキングテープで十分です。貼り方は、口に対して垂直方向に川の字で貼り付けると良いそうです。これを着用して寝ましょう。
また、玄関マット枕を使えば、良質な睡眠に繋がります。玄関マット枕って何?という方は、こちらの記事で詳しく解説しています。(作成中です)
まとめ
本記事では日常生活まで落とし込んだ、具体例をあげてきました。まとめると下記の通りです。
- 口呼吸はデメリットしかない。基本の鼻呼吸が大事。今日からチェックする。
- 鼻呼吸のメリットは睡眠改善に留まらず、美容効果まで影響する。
- 睡眠の質を上げることで、日中のパフォーマンスが格段に上がる
ただし、これらのメリットは上記であげた行動を毎日積み重ねることが大切です。
もう一度おさらいをしておきます。下記の症状がある方は、今日から改善方法を1つでもいいので実践しましょう。
- 口臭がする
- いびきをかく
- 口の中が粘つく
- ほうれい線が深い
- 起床時に喉が痛む
- 起床時に口が乾いてる
- 起床時に不快感がある
- 風邪を引きやすいタイプだ
睡眠は人生の1/3を締めると言われています。90歳まで生きるとしたら、30年分もの時間を人生で費やすこととなります。
あなたは睡眠の質に満足していますか?枕難民になっていませんか?
日々の積み重ねで体は悲鳴をあげ、サインを出しているのかもしれません。もっとよく自分の体と向き合いましょう。
睡眠について知ることで、日々のパフォーマンスの向上や、メンタル強化にも繋がります。
まずは知ることで、行動ができます。この情報を知れたあなたは後は行動をするだけです。
では、今回は以上となります。
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